歯周病関連由来内毒素によるヒト末梢血単球及びヒト歯肉線維芽細胞に対するインターロイキン1α,インターロイキン1βの誘導能について
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概要
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Bacteroides gingivalis, Bacteroides intermediusは,歯周ポケットから高い割合で検出されるグラム陰性菌で,その菌体構成成分である内毒素は,複雑な生物学的活性を有している.これらの菌種の内毒素の生物学的活性の相違を見るためヒト末梢血単球及びヒト正常歯肉線維芽細胞(Gin-1)へのインターロイキン1α (IL-1α)およびインターロイキン1β(IL-1β)産生誘導能を一指標として検討した。その結果,ヒト末梢血単球産生IL-1は,αに比べてβの方が産生量が多かった。また,αに対するβの割合は刺激開始12時間後が最も高く,時間経過とともに減少していく傾向が認められた.さらに,内毒素の種類,濃度および経時的変化においてα,βともに異なったIL-1産生誘導傾向が認められた。一方,ヒト正常歯肉線維芽細胞は96時間後においてもα,βともに各種内毒素でその活性を認めることができなかった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1990-09-28
著者
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