歯周初期治療による歯肉溝滲出液グリコサミノダリカンの変動
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概要
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成人型歯周炎と診断された患者(11名)の両側上顎最後方臼歯近心面から前方歯の全てより歯肉溝滲出液(GCF)を採取し,グリコサミノグリカン(GAG)の質的,量的変化をセルロースアセテート膜2次元電気泳動法を用いて検討した。初診時では,電気泳動度の異なる2種のヒアルロン酸(HA)〔slower migrating HAをHA1, faster migrating HAをHA2とする〕とデルマタン硫酸(DS)を確認した。歯周初期治療終了後には,DSの消失とHA1の顕著な減少がみられた。以上より,成人型歯周炎患者のGCF-GAGは歯周初期治療後に質,量ともに変化し,病態との関連性が示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1990-06-28
著者
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