ゴールデンハムスターの実験的歯肉炎誘発における塩酸テトラサイクリン経口投与による影響について
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概要
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生後20日目のゴールデンハムスターを高ショ糖含有飼料で飼育し,塩酸テトラサイクリン(TC)連日投与群(TC群)と非投与群(Diet-2000群)に分け,飼育15,29,43,57,71日目に屠殺し,下顎第1臼歯の歯槽骨吸収度,歯肉縁上プラーク堆積度,歯肉縁下細菌叢を検索した。TC群では,右側第1臼歯舌側の歯肉縁上プラーク堆積度は低値を示した。左側第1臼歯の歯槽骨吸収度は緩慢であった。左側第1臼歯の歯肉縁下総菌数もほぼ一定数であったが,バクテロイデス,アクチノマイセス分離数は経時的に減少を示した。Bacteroides asaccharolyticus (Ba)を抗原としたIgG抗体価の上昇はTC群,Diet-2000群とも観察されず,Baとハムスターの歯周疾患との関連性は薄いことが示された。TC投与により歯肉縁下細菌数が抑制され,縁上プラーク堆積及び,骨吸収も抑制された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1989-12-28
著者
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