Osseointegrated implantsの予後観察時の偶発症 : 歯肉増殖と歯肉炎の症例報告

概要

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Osseointegrated implantsのメインテナンス期間中,2症例において偶発症が観察されたので報告する。症例1:Abutmentの連結1年7ヵ月後に歯肉増殖が観察された。処置方法としては,増殖歯肉を除去し,フラップ手術を行い,歯肉を根尖側へ移動させた。その結果,Plaque Index (PII), Probing Depth (PD), Gingival Bleeding Index (GBI), Gingival Crevicular Fluid (GCF)は,改善が認められた。また細菌学的検索においては,Haemophilus actinomycetemcomitansは術前と同様の割合で検出されたが,Capnocytophaga speciesは術後は検出されなかった。症例2:Abutmentの連結約1年後にabutment周囲に歯肉炎が観察された。処置方法としては,フラップ手術を行った。またfixtureとabutmentの接合部には緩みが生じており,術中に再度適合させた。その結果,GBIは改善し,GCFはわずかな減少を示した。また細菌学的検索においては,Bacteroides intermediusは術後には検出されなかった。
特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
1988-09-28