Eikenella corrodens感染によるラット実験的歯周炎の細菌学的ならびに病理組織学的検討
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概要
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specific-pathogen-free (SPF)ラットを用いてグラム陰性桿菌の歯周病原性を検討できる動物モデルを確立する目的で,Wistar系SPFラットの上顎第二臼歯に縫合用絹糸を結紮した後,Eikenella corrodens 1073-Rを口腔内に接種し,惹起される歯周病変を細菌学的ならびに病理組織学的に検索した。また,免疫抑制剤であるcyclophosphamide (Cy)を投与したラットでも同様の検索を行い,免疫抑制がこの実験的歯周炎の発症と進展に及ぼす影響について検討した。その結果,結紮処置後にE. corrodensを接種する動物モデルを用いることにより結紮処置による歯周病変が進行し,さらにCyを投与することによってE. corrodens接種による歯周病変の進行がより顕著となることが明らかになった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1988-03-28
著者
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