歯周治療における骨移植の研究 : 第2報 Hydroxyapatiteのマイクロラジオグラフィおよび病理組織学的研究

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概要

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Hydroxyapatite (HA)の歯周組織への応用について検索するため,ラット下顎骨に人工的に円形状欠損を作り,HAを移植し,1,2,4,6,8,12週についてマイクロラジオグラフィおよび病理組織学的検索を行なった。その結果,1週においてはマクロファージと思われる細胞により貪食されている所見がみられたが,2週ではHAは線維性の組織により取り囲まれ,3〜4週ではHAが新生骨の形成に関与していると思われる所見がみられた。その後6週では,HAが新生骨と連続している所見がみられ,8〜12週ではHAは直接,新生骨と結合し,異物巨細胞や炎症反応は,観察されなかった。以上の結果から,HAが,新生骨と良好な結合をし,歯周領域における骨移植材として優れていることが推察された。
特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
1984-09-28

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