ラット歯槽骨欠損部への新鮮自家骨および凍結乾燥骨移植に関する実験病理学的研究
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概要
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歯槽骨欠損部へ骨移植を行い,移植骨の機能ならびに歯槽骨欠損部の治癒経過について検索した。ラットの上顎M_1近心根に沿って実験的に骨欠損を形成し,新鮮ならびに凍結乾燥自家腸骨海綿骨骨髄を移植し,その消長を光学顕微鏡ならびに電子顕微鏡を用いて病理組織学的に観察した。その結果,術直後では,両移植骨片ともに骨細胞および骨髄細胞は変性していた。術後3〜5日では,新鮮自家骨には破骨細胞様細胞と大食細胞様細胞による吸収が,凍結乾燥骨には大食細胞様細胞による吸収が認められた。術後12日では,両移植骨片ともに歯槽骨骨膜由来の骨芽細胞による骨添加が認められた。術後3〜6週では,両移植骨片ともに骨欠損部に添加した新生骨中に完全に取り込まれており,歯根膜組織の再生が認められた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1984-09-28
著者
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