乳歯列および永久歯列の全歯牙が脱落した若年性歯周炎の一症例 : 白血球機能検査およびPAP法を用いた病理組織化学的検索
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概要
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13歳で無歯顎となった若年性歯周炎の1例を経験したので,白血球機能検査およびPAP法を用いた病理組織化学的検索を行った。1.臨床的には乳歯列期にも全歯牙脱落の既往があり,Papillon-Lefevre症候群との類似性をうかがわせたが,掌蹠角化症はなく,末梢血白血球の遊走能低下がみられた点から,臨床診断は若年性歯周炎とした。2.歯肉溝浸出白血球と末梢血白血球の嫌気性菌に対するスーパーオキサイド産生は,歯肉溝浸出白血球の方に強くみられた。3.外縁上皮側と比較してIgG保有細胞数が減少している内縁上皮側では,macrophageやランゲルハンス細胞と推定されるS-100 protein保有細胞も減少していた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1984-06-28
著者
-
相田 宜利
九州大学歯学部歯科保存学第一講座
-
赤峰 昭文
九州大学歯学部歯科保存学第一講座
-
青野 正男
九州大学歯学部歯科保存学第一教室
-
原 宜興
九州大学歯学部歯科保存学第一教室
-
古川 猛士
九州大学歯学部歯科保存学第1教室
-
鎮守 信弘
九州大学歯学部歯科保存学第1教室
-
鎮守 信弘
九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座歯周疾患制御学分野
-
濱地 貴文
九州大学歯学部歯科保存学第一講座
-
角田 茂
九州大学医学部小児科学教室
-
鬼村 晃太郎
九州大学歯学部歯科保存学第1教室
-
畠山 民子
九州大学歯学部歯科保存学第1教室
-
吉村 祥子
九州大学歯学部歯科保存学第1教室
-
角田 茂
九州大学医学部小児科
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