超音波断層法による歯周組織の映像について
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概要
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新たに口腔内用超音波診断装置を開発し,歯周組織の診査への応用を試みた。本装置は,20MHzの収束振動子を用い,超音波探触子を歯肉にあてて超音波振動子を走査させ,歯周組織の超音波断層像が得られるよう設計されている。実験には,ほぼ正常と思われる上顎前歯部歯周組織を観察した後に,歯周炎に罹患した上顎前歯部および小臼歯部の観察を行い,歯肉辺縁と歯槽骨辺縁との距離を電子キャリパで測定した。その結果,被検歯周組織は明瞭に描出され,歯肉辺縁と歯槽骨辺縁との距離は,歯肉剥離掻爬手術時の実測値とよく一致していた。以上より,本装置は歯周疾患の診断に有効であると考えられる。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1984-03-28
著者
-
沢田 健次
東京医科歯科大学歯学部第3歯科保存学教室
-
砂田 今男
東京医科歯科大学歯学部第3歯科保存学教室
-
砂田 今男
東京医科歯科大学
-
藤正 敬夫
東京医科歯科大学歯学部歯科保存学第3教室
-
藤正 敬夫
東京医科歯科大学歯学部第3歯科保存学教室
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