理科授業における対話の発生とその要因 : 小学校6年生のグループ学習の場合
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概要
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本研究は,理科授業のどのような場面で対話が成立しやすいのか,どのような要因が対話の発生にかかわっているのかを明らかにしようとしたものである。一学期間にわたる小学校6年生の理科の授業を記録し,特定の学習集団における対話データを収集し,分析した。その結果,子ども達が主体的に課題を設定し,その解決をめざす学習形態の授業では,実験方法の決定場面において,対話が成立しやすいことが明らかにされた。また,対話を成立させる要因として,話し手が受け手にはっきりした応答を求める質問をすること,あるいは話し手と受け手とに食い違いがあり,合意を求めようとすること,が示唆された。
- 千葉大学の論文
- 2000-02-29