児童の投能力に関する実験的研究
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概要
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今回始めてフリーボールによる実験を行ったが,実行に移すまでに可成りの時間を経過した。しかし,意外な成績が見られたので,次の実験を進めたい。殊に子供達の反応も意外性があり,楽しんで投げ合いを行っていた。このフリーボールの10分間3回の投げ合いだけで,2回目の好結果が現れたとは考えられないが,指導を一切行っていないことから子供達自身にいくらかの自然な芽生えを与えたのではないかと考える。投型について,再度考察すると,2回目に変らなかったものはD型(一応完成型とみなす)を除くと,男子では,Cb型に10%,女子では,A型に5.3%,Cb型に36.8%となっており,自然な投型の変化による飛距離の向上が主流をなしており,先に述べた女子の(-)方向への傾向を今後の研究課題としたい。尚,(-)傾向を現した子供の中に,男女共2,3名の精神不安定児があるとの担任からの指摘があったことを付け加えておく。
- 1987-02-26