中学校課程を対象とした土壌微生物による分解作用の教材化
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概要
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無機培地中および土壌中においては,セロハン紙,ろ紙,パルサ角材,割箸(広葉樹材)の順に崩壊した。裸地に落葉を積み上げて作った人工の落葉層は,天然のA_0層とほぼ同等の分解活性を示した。分解が進行するにつれ,いずれの供試品上にも糸状菌の増殖が認められた。土壌中に埋設したろ紙,バルサ角材,割箸では土壌動物による食害跡と思われるくぼみや穴が観察された。ろ紙,バルサ角材,割箸では重量減少率を指標とすると,分解の経過をある程度定量的に追跡できることが判明した。セルラーゼ液中でろ紙片を反応させると約30分後にブドウ糖の生成が認められた。これらの教材を系統的に組み合せ,微生物による分解に関する教材を樹幹・樹枝の分解を柱として展解し,構造化した。
- 千葉大学の論文
- 1981-12-20