人間の「本性」 : マックス・シェーラー、ヘルムート・プレスナー、アーノルド・ゲーレン、ヘルムート・シェルスキーの哲学的人間学についての批判的考察
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概要
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カントが18世紀に「人間とは何か」という有名な問いを提起していたにもかかわらず、現代の哲学的人間学がその本来の全盛期を迎えるのは20世紀の初めになってからであった。哲学的人間学の登場は、一方では、人間の巨人的・新異端的な自己賛美と、他方では、人間の被造物としての完全性への自己反省という、当時の二つの対立する傾向が反映し合っている徴候と言えよう。しかしながら、哲学的人間学の当時の主要な代表者遠の思想と構想が、なせいまアクチュアルなのだろうか。人工知能とクローン人間をめぐる激しい議論が、それにどのような光を投げかけるのだろうか。小論においては、現代の哲学的人間学の古典を読み直し、それを現代の鏡に照らして批判的に考察することが試みられる。
- 静岡大学の論文
- 2001-07-31
著者
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