コミュニケーション意味連鎖モデルに基づく製品開発シナリオ・プランニングシステムの構想(社会・人間系の情報システム,<特集>新たな適用領域を切り開く情報システム)
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概要
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本研究は,提供者と消費者との製品を介した双方向コミュニケーションをコミュニケーション意味連鎖モデルとして情報モデル化し,そのモデルに基づいて製品開発シナリオをシミュレートする製品開発シナリオ・プランニングシステムの構想を提案する.そして,プロトタイプシステムの開発とシミュレーション結果の概要を示し,システムの評価と今後の課題について考察する.製品開発シナリオ・プランニングシステムは,情報源をインターネット(製品広告,消費者公開情報)とし,コミュニケーション意味連鎖モデル(製品技術モデル+消費者行動モデル+製品開発戦略モデル)に基づき,製品開発シナリオ(提供者シナリオ,消費者シナリオ)をシミュレートするシステムである.開発したシステムは,2社の製品(各々3機種),16の消費者グループを主体とし,製品技術モデル(1,088種の製品技術要素の束),消費者行動モデル(個人認知特性:1,088種の認知要素の束,集団反応特性:544種の引用要素の束,消費者態度:6機種の製品から1機種選択)および製品開発戦略モデル(技術主導型あるいは消費者適応型)を基に,8サイクルのシミュレーションを実行する.開発したシステムは,従来の技法に比較し,短時間で労力の少ないシナリオ・プランニングを実現する.また,消費者の行動特性を取り込んだ中長期的シミュレーションによりプランナの発想や分析を支援する.
- 2006-03-15
著者
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