企業の移動可能性,複占市場,課税競争
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
第3国市場において自国企業と外国企業がクールノー複占競争を行っている状況を仮定する。企業の移動可能性が政府の輸出政策にどのような影響を与えるかが考察される。その結果次のような結論が得られる。企業の移動可能性が全く存在しない場合には政府の最適戦略はそれぞれの企業に輸出補助金を与えることになる。移動可能性が十分に高い場合の最適政策は課税も補助金も与えない自由放任政策となる。また,その中間の移動可能性の場合には,各国政府の均衡戦略は輸出補助金政策となるが,その補助金率は移動可能性の増加とともに減少することが示される。
- 三重大学の論文
- 2004-03-15
著者
関連論文
- 混合複占市場における組合を持つ企業間の国際貿易と民営化効果
- スイッチング・コスト, 費用削減的技術開発, 市場構造
- 技術選択, 企業の内生的異質性及び関税システム : 差別関税対最恵国原理 (宮本良成・惣宇利紀男 両教授退任記念号)
- 需要不確実性と国際寡占市場における環境政策の選択
- 排出物除去費用と環境損害に関する非対称情報下における環境政策の政治経済
- 中間材における価格差別化と技術選択 : Degraba モデルの一般化(伊藤達雄教授退官記念号)
- 企業の移動可能性,複占市場,課税競争