痴呆性高齢者のグループホーム入所に伴う主介護者の「思い」と「行動」の特徴
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、痴呆性高齢者の主介護者がグループホーム利用に至るまでに抱いた「思い」と「行動」の特徴を明らかにし、グループホームの利用を希望している痴呆性高齢者の家族に必要な支援のあリ方を検討することである。群馬県内のグループホーム55か所の入所者の主介護者438名を対象に、自記式調査票による郵送調査を実施した。有効回答158名(36.1%)。「思い」の特徴は、介護の見通しが見えないことへのつらさや痴呆性高齢者のグループホーム生活への適応に対する不安、入所に対する罪悪感・自責の念、本人らしい生活が送れるようになることへの期待などであった。また、入所を考えた契機、及び理由は痴呆性高齢者が日常生活を安全に送るために必要な能力を失ったこと、介護負担に耐えられなくなったことなどであった。「行動」の特徴はグループホームの見学や問い合わせといった、グループホーム利用に向けてのものであった。家族支援の方向性として、1)グループホームの正しい周知、2)グループホームの適正な利用の援助、3)グループホーム入所後の継続的な関わりの重要性が示唆された。
- 群馬パース大学の論文
- 2004-03-31
群馬パース大学 | 論文
- 入院時に看護師が行うフィジカルアセスメントの実施状況
- フィジカルアセスメント研修に対する看護師の認識変化に関する研究 : 研修終了直後と2年後の比較
- 看護におけるフィジカルアセスメント研究の動向 : 2001年〜2005年
- 紀要発刊6周年によせて
- 脊髄損傷による対麻痺者に合併する生活習慣病に関する文献的研究