台風に伴うスーパーセル竜巻の予測可能性について : 2001年8月22日埼玉県羽生市で発生した竜巻の発生環境と親雲の特徴から
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概要
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2001年8月22日に台風第11号(T0111, PABUK)に伴って埼玉県羽生市で発生したスーパーセル竜巻について,空港気象ドップラーレーダーやウィンドプロファイラのデータを中心に解析を行い,親雲の発生環境・特徴と竜巻の予測可能性について調べた.ウィンドプロファイラのデータから計算した「ストームに相対的なヘリシティ」の推定値はメソサイクロンの発生との対応がよく,関東南部でのスーパーセル発生のポテンシャルを捉えていた.ドップラーレーダーは竜巻発生約45分前からメソサイクロンを観測しており,竜巻が発生したのは,高度2500m以下の大気下層でメソサイクロンの渦度がピークを過ぎて弱まりつつあるときだった.これらの情報を組み合わせることで,竜巻の発生を予測し,対象となる地域に警戒を呼びかけられる可能性がある.
- 2006-03-31
著者
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