温度変動の測定
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概要
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熱電対を用いた温度測定には,一定の時間を必要とするが,この時間は熱電対のもつ熱時定数によって決まる。ここでは,熱電対の熱起電力に,電気的な補償を行なうことにより,ステップ状に変わる温度変化を測定した。この熱起電力は,補償回路を経た後シンクロスコープによって観察された。その結果ステップ状の温度変化に対する熱起電力応答波形の立ち下がり,立ち上がりは,電気的な補償を受けることにより,共にステップ状に近ずく事が確認された。また熱電対の時定数は,ステップ状に変化する加熱電流(立ち上がり,立ち下がりが共に1μsec以下)を熱電対に流し,その出力応答波形を調べることにより決定された。この方法により,(SiO)x coatingされた熱電対の時定数は, coatingされてない熱電対の時定数に比べ約2割大きくなることが分かった。
- 高山自動車短期大学の論文
- 1980-01-31