女子短大生の生活時間の実態について
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概要
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女子短大生の生活時間の実態を把握し、栄養指導の基礎資料にする目的で、本学食物専攻科生全員を対象に、1977年11月の1日、および1978年11月の3日間に調査を実施した。その結果、消費エネルギー量は平均的には、栄養所要量とあまり大きな差はなかったが、個人差が非常に大きく、かなりかけ離れた学生がいることがわかった。睡眠時間は、平日は7時間51分と7時間59分で、休日は8時間41分で、休日に多くとっていることが検定の結果、確められ、また、個人差が大きいこともわかった。生活時間を生理的時間・学業時間・家事作業時間・自由時間・移動時間・その他の時間の6つに分類した結果、平日には、生理的時間、家事作業時間、移動時間はほとんど同じで、学業時間と自由時間に差がみられ、有意差が認められた。また、休日は平日に比べ、生理的時間が多く、検定の結果、有意差が確められた。運動をしている学生は、2名のみで、消費エネルギー量が低い学生に対しては、スポーツなどを推奨し、エネルギー消費を高める必要がある。このように個人差が大きいことからみても、栄養指導の際に、対象の消費エネルギー量の面からの把握が必要であることを痛感した。
- 賢明女子学院短期大学の論文
- 1980-03-10
賢明女子学院短期大学 | 論文
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