タケノコの生理化学的研究(第1報) : タケノコの基底,中央,先端部における有機酸含量の変動
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概要
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本研究はタケノコの生理化学的研究の一環として,まずタケノコを基底部(A),中央部(B),先端部(C)に分け,そこに含有される有機酸の組成および含量を測定したものである.(1)タケノコをアルコール抽出し,イオン交換クロマトグラフィー,シリカゲルクロマトグラフィーで分離,同定したところ,シュウ酸,クエン酸,リンゴ酸,フマール酸,コハク酸および未同定のものが2〜3検出された.(2)タケノコを3部位に分け,有機酸含量を調べたところ,3区分ともシュウ酸が最も多く,ついでリンゴ酸,クエン酸,コハク酸フマール酸の順になった.各部位別の変化を調べると,シュウ酸はB区分に多く, C区分, A区分の順になった.リンゴ酸についてはC区分の先端部に半分以上含まれ, B区分, A区分の順になった.クエン酸はC区分に約7割合まれ, B区分, A区分の順になり. A区分では約1割しか含まれないことがわかった.なお本研究の要旨は昭和48年12月1日に神戸女子大学において行なわれた第40回日本家政学会関西支部研究発表会において口頭発表したものである.
- 賢明女子学院短期大学の論文
- 1976-03-31
賢明女子学院短期大学 | 論文
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