バングラデシュ国女子中等教育奨学金プログラムの計量的インパクト評価
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概要
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本論文では,バングラデシュで1994年より実施された女子中等学校奨学金プログラムが中学生の就学数に与えた影響を計量評価することを目的とする.はじめにプログラムの概要を概観した後,政府発表の全国レベルデータ,および奨学金プログラムオフィスによって収集・管理された各学校レベルのデータを用いて奨学金導入のインパクトの推定を試みる.全国レベルのデータからは奨学金導入の影響を識別することは困難であるが,学校レベルのデータからは奨学金導入の影響がはっきりと確認できる.回帰分析の結果,奨学金の影響により女子の就学数は約2%増加した一方,男子の就学数は逆に約3%減少したことが見出される.
- 千葉大学の論文
- 2001-03-31
著者
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