Study on the Fundamental Characteristics of Thermal Performance of Landscape Elements-Thermoscape-Using Infrared Thermovision Camera
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概要
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本研究では景観構成要素である建物、樹木の樹冠、地被としての芝生、及び裸地を取り上げ、夏季における一定のシーン(視野の範囲で定まる画像フレーム)のなかでの表面の温熱状況の変化をサーモスケープ(温熱景)の変化として分析した。データーソースは赤外線放射カメラによって得られた熱画像(ビデオ信号)であり、解析にはパソコンの画像解析プログラムを用いた。コンクリート建物など各表面について、スポット測点の24時間の温度変化を調べるとともに、各表面の等温度分布パターンを解析した。素材の違いによる等温度帯分布の特徴が著しく異なったが、植物表面は気温の変化に伴ってほぼそれと同じような変化を示した。コンクリート表面は日中と夜間の変化の幅が著しく大きかった。本研究の主題であるサーモスケープのパターン変化は、樹木のキャノピーと芝生表面では一日を通じて安定しており、コンクリート表面では日射を受ける面と受けない面の差が著しかった。シーンとして見ると、コンクリートで被覆された表面は相対的に高温度領域を占め続け、それに対して植物による相対的低温度領域の分布が対比的に現れ、サーモスケープのパターン変化の特徴が明らかになった。
- 千葉大学の論文
- 1994-03-25
著者
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Yui M
Chiba Univ.
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Tashiro Yoritaka
Laboratory Of Urban Landscape Design
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SULISTYANTARA Bambang
Laboratory of Urban Landscape Design
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YUI Masaaki
Laboratory of Urban Landscape Design
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Sulistyantara B
Chiba Univ.
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油井 正昭
Laboratory of Urban Landscape Design