盲・聾学校高等部専攻科の提起する障害児学校高等部専攻科の課題(<特集>教育年限の延長と専攻科)
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概要
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戦後の盲・聾学校専攻科は、1948年の盲・聾学校義務制時に、旧制中等部が高等部、別科、専攻科となったことにより設置された。戦前の教育を引き継ぎ職業科を中心とした盲・聾学校高等部専攻科は、高度経済成長期には人的能力開発政策のもと、能力的選抜と職業科の多様化が図られ、今日では類型、コースの導入等が普通科にも及び、より一層多様化している。一方、高学歴社会を迎えるなかで、高等部本科においては普通科が比重を高め大学進学を目指すようになり、専攻科進学率が徐々に低下しつつある。また本科普通科において障害の重度・重複化が進みながらも、専攻科は未だ重度・重複障害生徒に門戸を閉ざしたままである。また今後の特別支援学校制度への転換は、養護学校専攻科設置等の課題からすべての特別支援学校での専攻科設置等の課題へと、実践・研究・運動の課題の枠組みの転換を求めるものである。
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