球根アイリスの低温処理中における濕度の影響
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概要
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1)球根アイリスのWedgewoodを使用して,低温処理10℃連続40日区,10℃20日後,5℃20日の変温区を設け,各区の処理期間中の湿度を各々30%,60%,90%にしたところ次の結果を得た.2)冷蔵中における球根重量の減少は,両区共湿度の低いものほど減量歩合が高かった.3)ノーズの長さは,10℃区の90%貯蔵が最も長く,60%がこれにつぎ,10℃後5℃区の90%はやゝ短かいが,ノーズは太い.30%区は両区共に小さかった.4)花芽の発育は処理終了時において,10°後5℃の90%,10℃の90%,60%の順であって,苞形成の初,中期に進んでいたが,30%は何れも分化期に達せず,葉数も少なかった.5)定植時の発根は,10℃区は10°後5℃区より多く,その数は湿度に比例して多かった.6)発芽は多湿区が早く,小湿区は非常に遅れた.7)発芽後の生育開花は,多湿区が早く,小湿区は初期の生育が緩慢であった.8)小湿区は両区共に花茎は細く,葉幅も細かった.9)小湿区の内仔球は発芽をした.
- 千葉大学の論文
- 1958-12-30
著者
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