研究課題 中国・インドの穀物生産量監視のための光合成型穀物指標の開発(2.1プロジェクト研究)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
中国・インドの巨大な人口増問題と新たな水資源制約時代を背景に,現代における穀物需給の体制上の問題点と水資源不足の視点から,穀物生産量について新たな光合成型のモニタリング法が必要である。人口の巨大な両国における水制約の条件下では,従来からの有効積算気温や植生現存量ばかりでなく,日射と作物の水ストレスをも考慮した穀物生産指標を新たに開発することが重要となる。本研究は,世界気象データと衛星による植生指標を用い,日射・有効気温・植生現存量・気孔開度を考慮した光合成型の穀物生産指標をモデル化し,水資源不足時代における穀物生産量を早期に監視する方法を提案した。小麦・米・トウモロコシ等の穀物生産量の中で水稲を最も重視した。水稲は食糧問題の中で単位面積当たりの収穫量が小麦より高いことから人口扶養力が大きい。また,水資源を最も多く必要とし,水配分の視点から重要な作物となっているからである。
著者
関連論文
- リモートセンシングデータを用いた分布型広域補完法の提案 : 気温推定法を応用した補完法による広域実蒸発散量の算定
- 研究課題 中国・インドの穀物生産量監視のための光合成型穀物指標の開発(2.1プロジェクト研究)
- 植生指標NDVIと気象データによる穀物の作況監視指標のモデリング : 中国・インドの穀物生産量モニタリング(日本作物学会第216回講演会要旨・資料集)
- 光合成・不稔型穀物生産モデルによる水稲のCO_2固定速度の季節変化と単位面積収量の推定 : 光合成日射影響関数が光合成速度と単位収量予測の季節変化に及ぼす影響
- 衛星を用いた光合成型モデルによる日本の水稲作況指数の推定
- P388 CO_2排出量に及ぼす首都圏都市気象の影響推定
- 日本の水稲への穀物生産指標CPIの適用と中国小麦への応用(2.1.1.1 第1プロジェクト共同利用研究の内容と成果,2.1.1.共同利用プロジェクト研究の詳細,2.1.共同利用研究概観,[2] 共同利用研究)
- 研究課題 中国・インドの水稲収量に関する光合成型穀物指標を用いた監視法の検討(2.2.一般研究)([2]共同利用研究)
- 課題(11-32):水稲収量と植生・穀物生産指標との関係の検討(新規)(2.2一般研究)([2]共同利用研究(平成11年度))
- 中大多摩キャンパスにおける緑と熱環境(1) : サーモグラフィによる計測
- 植生指標NDVIと快晴日の日最高気温との関係 : 気温に及ぼす植生の緩和効果に関するNDVIを用いた推定法の一検証