急性期虚血性脳血管障害の評価における^<111>In-白血球・脳シンチグラムの臨床的検討
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概要
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急性期虚血性脳血管障害の76例(男性49例,女性27例: 平均年齢65.5±13.9歳)に^<111>In-白血球・脳シンチグラムを施行した。対象はアテローム血栓性梗塞24例,心原性塞栓性梗塞46例,ラクナ梗塞3例,TIA3例である。脳血流SPECT検査後,^<111>In標識自家白血球を静注し,48時間後に^<111>In-白血球・脳シンチグラムを撮影した。脳虚血巣への白血球集積は,視覚的評価とasymmetry indexで評価した。発症2週間以内の急性期61例では,28例に白血球集積を認めた。標識白血球集積は,脳血流SPECTによる脳虚血の程度,梗塞巣の大きさ,心原性塞栓性梗塞,出血性変化の出現と関連したが,発症時の年齢,性とは関連しなかった。5群に分類評価した機能予後とは有意な相関が認められた(p<.0001)。^<111>In-白血球・脳シンチグラムは急性期虚血性脳血管障害での予後評価に有用と考えられた。
- 北里大学の論文
- 2002-02-28
著者
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