角膜形状解析装置(オーブスキャン)を用いた角膜形状の解析
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概要
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スリットスキャン方式のオーブテック社製オーブスキヤン(Version 2.10)を用いて,正常眼における角膜前面曲率半径(r1),角膜後面曲率半径(r2),角膜厚(t)を測定し,角膜中心より半径3mmで囲まれる角膜の断面積Mを介してr1,r2,tの関係を比較検討した。対象は,角膜疾患のない正常眼53例106眼で,男性26例52眼,女性27例54眼であった。平均年齢は37.6歳(21〜60歳)であった。断面積Mは角膜厚tにほぼ正比例し,M=5.7×10^<-3>t+0.44という近似式が成立した。また,M=5.62×10^<-4>rlt+1.14,M=6.08×10^<-4>r2t+1.42という近似式も成立した。従って,角膜厚(t),角膜前面曲率半径(r1),角膜後面曲率半径(r2)の間に相関関係があることが分かった。この結果は,ばらつきが大きいものの,今後の角膜形状解析の一端を担う上で有意なものであると考えられる。
- 北里大学の論文
- 2000-10-31
著者
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