高血圧条件体の死亡状況
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概要
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日本生命において1953年から1988年に契約した高血圧条件体契約について、その死亡状況を検討した。観察年度は1980年から1988年であり、保険年度は第1保険年度から第30保険年度まで観察した。調査対象の経過契約数は約92万件であった。(1)最大血圧値の20mmHgの上昇が最小血圧値の10mmHgの上昇に匹敵する。(2)高血圧者の死亡指数は、高齢者ほど低下するが、標準体レベルまでには至らない。また、女性の中等症・重症高血圧者の死亡指数は男性と変わらない。(3)高血圧治療の告知のある若年者の死亡指数は、ないものに比べ高いが、高齢者では告知の有無による差はほとんどない。(4)保険年度が深まるにつれ、高血圧者の死亡指数は逓減するが、標準体レベルまでは下がらない。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15