当社条件体の死亡状況について(I) : 神経系、呼吸器系、内分泌系、新生物などの疾患
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概要
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当社条件体の死亡状況について検討を加えた。ここでは、主として神経系、呼吸器系、内分泌系、新生物などの疾患を取り上げた。男性では、自然気胸が死亡指数299と高く、肺癌の混入が懸念された。女性では、乳癌が死亡指数215、卵巣嚢腫が死亡指数180と高いのに対し、子宮癌は死亡指数120と良好であった。肥満は、若年者の男性で高い死亡指数(300近く)を示していた。喘息は、29才以下と60才以上に2峰性の高い死亡指数を認めた。高齢者の喘息には、慢性呼吸器疾患が混入しているためと考えられた。保険年度別に死亡指数を検討した結果、肥満、糖尿および喘息などの疾患は、料増法査定が適した危険の型であることが確認された。又、胃癌や乳癌などは、第10保険年度まで200以上の高い死亡指数を示し、最長5年となっている現在の保険金削減法では、対応困難と考えられた。査定評価別の死亡状況についても検討を加え、考察を行なった。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15