介護保険と商品開発
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概要
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介護保障については,公的介護保険のみによって介護に伴う経済的負担を完全にカバーできる訳ではなく,公的介護保険を補完するものとして,民間介護保険が位置づけられる。民間介護保険の商品開発上の主なポイントとしては,商品上の介護保障の位置づけ(目的),保障期間(終身か,定期か),給付の形態(年金か,一時金か),保障範囲(≒要介護状態の定義)の4点が挙げられる。また,民間介護保険の商品開発を行うプロセスにおいては,支払事由,危険選択面,支払査定面,モラルリスク排除などについて,医的側面からの十分な検討が必要であり,これらの検討にあたっては,商品開発部門と医務部門とが密接に連けいすることが効果的である。なお,自助努力の要請の高まりを受け,民間介護保険へのニーズは今後増大していくものと想定される。
- 2004-03-17