標準体契約の血圧値別死亡状況
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概要
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日本生命において昭和61年度から平成3年度にかけて成立した標準体契約の資料をもとに,血圧値と死亡状況との関係を全病死,心疾患,脳血管疾患の疾患別に比較検討した。観察年度は平成2〜3年度の2年間で,調査対象の総経過契約件数は約903万件であり,その間の総死亡数は12,462件であった。これらの対象について,最大血圧値別,最小血圧値別,性別,契約年齢別,死因別に死亡指数を比較し,大略以下の如き結果を得た。(1)標準体においても,条件体での経験同様,死亡指数と血圧値の関係は最小血圧値よりも最大血圧値の方が相関が高かった。(2)血圧値が低いほうでも死亡指数はやや高くなり,死亡指数と血圧値との関係は,全体としてJ字パターンを示した。(3)高年齢層よりも若年齢層のほうが,軽度高血圧の影響が大きかった。(4)上記(1)〜(3)の傾向は,脳血管疾患において顕著であった。
- 1994-12-15