3大疾病保障保険支払状況(平成4年4月〜12月)
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概要
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平成4年4月に販売を開始した3大疾病保障保険について,12月末までの3大疾病保険金請求ならびに支払状況を分析した。(1)悪性新生物による支払請求が9割以上を占めており,著しく多い。(2)販売件数では,男性が女性の約2倍であるが,請求ではむしろ女性の方が男性よりも多い。(3)悪性新生物部位別支払請求状況では,女性の乳癌と子宮癌が突出して多い。(4)支払請求の保険金額の方が,販売保険金額に比べ高額にシフトしている。などの特徴が認められた。発売開始後,早期の速報統計であるため,種々の因子の影響を受けやすく,支払の特徴が極めて強く顕れている側面もあるが,逆選択の混入の可能性などを示唆している。
- 日本保険医学会の論文
- 1993-12-15