地方別にみた選択方法及び死因別死亡指数について
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概要
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全国を7地方に分割しそれぞれ社医扱い,嘱託医扱い,健康管理証明書扱い,面接士扱いの選択方法別および6大死因である悪性新生物,心疾患,脳血管疾患,不慮の事故,自殺,肝硬変の死因別に地方別死亡指数を求め比較検討した。対象は契約年度1986年から1989年の最長第4保険年度まで累積して観察した有診査標準体契約14,433,061件で,実死亡数は14,343件であった。死亡指数は各年度毎の国民生命表の予定死亡率より算出した。面接士扱いは他の選択方法に比べ全地方で高い死亡指数を示していた。嘱託医扱いは地方による死亡指数に差が少なく質の均一性がはかられていた。悪性新生物は選択方法による差はほとんどなく,心疾患,脳血管疾患では診察行為のない面接士扱いが高い死亡指数を示した。地方別死因別にみると昭和60年の死因別都道府県別訂正死亡率を参考にした地方分布とほぼ同様の地方性がみられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1992-12-15