条件体体格別死亡指数
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概要
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日本生命において1953年から1985年に契約した条件体契約について体格別・疾患別の死亡状況を検討した。観察年度は1980年から1989年であり,保険年度は第1保険年度から第30保険年度まで観察した。調査対象の経過契約数は約260万件,実死亡数は31916件であった。体格の分類は丹治指数を用いた。(1)条件体全体では,男女とも肥満体格の死亡指数が最も高く,標準体格,狭長体格の順に低くなる。(2)高血圧については体格による死亡指数の差はわずかであった。(3)心疾患では,男女とも肥満体格は標準体格に較べて著しく高い死亡指数を示した。(4)標準体格に較べ,肥満体格の死亡指数が高かったものは他に,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,蛋白尿,(男女とも)女性の糖尿,子宮筋腫などがあった。(5)男性の糖尿,糖尿病ではわずかではあるが,肥満体格の死亡指数は標準体格のそれより低かった。
- 1992-12-15