当社における腫瘍マーカーの検討 : CEA,AFP,CA19-9について
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概要
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死亡保険金高額例の一部に於て販売条件による血液検査を実施した。血液検査項目の一部に腫瘍マーカーとしてCEA,AFP,CA19-9の3項目を加え測定結果を検討した。男性830例,女性105例のCEA,AFP,CA19-9値の度数分布,年齢別平均値,異常高値陽性率を検討したが,特に男性例に於てCEA,CA19-9値の加齢による上昇傾向及び陽性率の増加が著明であり,測定値判定の際注意を要すると思われた。AFP値はCEA,CA19-9値と異なり基準値超を示す例がほとんどなく,医学的理由ではない販売条件による採血実施群で陽性を示すことは少ないと思われた。謝絶体または条件付相当と判断される例では,腫瘍マーカー以外の異常を示さない場合が多く,高額契約の選択手段として有用と考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15