手術給付後の死亡指数
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概要
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入院医療特約の手術給付時の手術名分類に基づいて,手術後の死亡状況を検討した。標準体として加入し,加入後4年以内に手術給付を受けた契約を対象とした。給付を受けた期間および観察期間は昭和60年度から62年度である。その他の悪性腫瘍手術が死亡指数11,303を示し全手術中,最大であった。手術後の危険は,おおむね逓減性危険であったが乳房切断術においては1年目より3年目の方が高い死亡指数を示した。上記以外の開腹術を除いた全手術において39歳以下では,高い死亡指数を示した。概ね,入院日数30日以下の手術は入院日数31日以上の手術に比し低い死亡指数を示した。男女別の死亡指数において,悪性新生物根治手術および肝臓・胆嚢・胆石・膵臓手術では男子の死亡指数が女子よりも高値を示した。年齢および入院日数で分けた死亡指数を調べたところ子宮全摘除術においては,年齢39歳以下で入院日数30日以内の群の死亡指数が最低値を示した。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15