診査医扱告知書回答の検討
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概要
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診査医扱いの告知書は生命保険会社各社間で概ね共通しており,現在15項目の質問を設け,被保険者に回答を求めている。本研究では,診査医扱いの告知書の回答状況を告知者及び告知受領者の両面から明らかにし,検討を加えた。その結果,嘱託医に比し社医が告知受領を詳細に行っていることが示唆された。また,手術既往あるいはなんらかの医学的欠陥をもつ被保険者の診査が社医に偏って振り分けられていることが示された。さらに,帝王切開を含む妊娠・分娩に関する事柄は一般に病気の範疇にはいらないために第1項では告知が得られない場合があるが,女性に対する3項目の質問の存在によってそれらの告知が得られている,と結論される。
- 日本保険医学会の論文
- 1990-12-15