血液検査の保険診査への導入(第四報) : 肝疾患について
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概要
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昭和61年4月から昭和62年3月までの1年間の血液検査結果のうち肝疾患および肝機能障害について観察を行った。第一欠陥によると肝機能障害,急性肝炎,慢性肝炎,過去資料によるものが80%以上を占めた。肝疾患全体では血液検査実施群の方が非実施群より標準体の比率は高く,謝絶体の比率は低く,その傾向は急性肝炎と過去資料によるものに特に顕著であった。ZTT, γ-GTP, GPTで異常値を示す割合の高かった欠陥は慢性肝炎および肝機能障害であった。各検査値別に正常値群と異常値群の査定結果を比較すると査定結果が顕著に異なる検査はZTTおよびGPTであった。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-12-20