告知出現率に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
危険選択上の各選択手段,とくに告知書扱の告知出現率について,視点を変えて,企業の成人病検診問診カードにおける告知出現と,量的,質的に対比検討した。1)40〜49歳,50〜59歳の2年齢階級において,成人病検診問診カードの告知出現率は,社医診査のそれに次いで高く,告知書扱の告知出現率との間に20%以上の大きな差が認められた。2)糖尿病,高血圧,心臓病,胃・十二指腸潰瘍ならびに肝機能障害の5大欠陥について,告知出現の頻度をみると,胃・十二指腸潰瘍を除いては何れの欠陥も,各選択手段よりも,成人病検診問診カードの告知出現の頻度が圧倒的に高く,危険選択上,各選択手段の告知内容について,質的問題を提起するものと考える。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-01-20