当社の自殺死亡状況について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
昭和55年より昭和59年までの当社医師扱標準体契約を,加入時年齢別,死亡保険金額別,診査機関別に自殺死亡状況を調査した。それによると,40歳台,50歳台の男子で,3,000万以上の高額契約で,社医の診査した契約の自殺死亡の死亡指数が際だって高いことが判った。また職業的にも民間企業の管理職・役員・事業主が非常に多いことも判明した。これは国民の年次別・年齢別自殺死亡率の動向と似ているが,これに金額別の要素が加わり,しかも3,000万以上の契約となるとその傾向は一段と加速され,保険会社として何らかの対応を迫られる時期に来ていると考えられる。よって,モラルリスク対策,自殺免責期間の検討等は,今後の緊急な研究課題と考える。
- 1988-01-20