血清中のセレンと他の微量元素,脂質,血圧の関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人体の構成物質である微量元素は生命機能の維持に重要な役割をもつ。微量元素は欠乏,過剰,相互作用により成人病の発症に関与している。しかし,その相互作用により個々の微量元素の評価は難しい。この微量元素間相互作用で多くの微量元素と相互作用をもつものにセレンがあり,セレンを中心に微量元素の生理活性を検討することは意義あるものと推察される。セレンは血管系への影響が中心と考えられており,循環器疾病との関連が示唆されているその他の微量元素との検討は,今後の微量元素の生体への影響の評価に有用と考え,セレンを中心にカルシウム,マグネシウム,リン,亜鉛,銅,更に脂質,血圧を加え,比較検討した。その結果,セレンの動態と循環器系への影響を推察させる脂質,血圧の動態に関連性が示唆され,今後の微量元素と心血管系疾病の把握に意義あるものと推察された。
- 1996-10-31
著者
関連論文
- 勤労者における血圧,血清脂質,微量元素の関係 : (I)カルシウム,マグネシウム,リン
- 147. 勤労者における血圧と血清Ca,Mg,P,脂質の関係(健康管理・健康診断,一般講演,第65回日本産業衛生学会)
- 勤労者における血圧,血清脂質,微量元素の関係 : (II)亜鉛,銅
- 血清中のセレンと他の微量元素,脂質,血圧の関係
- 1,1,1-トリクロロエタン作業者の個人暴露濃度と生物学的モニタリング