中国及び日本における思春期の心理的ストレスとその要因
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概要
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現代社会は、一億総ストレスとも呼ばれるように、我々の身の回りには多様な心理的なストレスが満ち溢れている。こうしたストレスは大人社会のみならず、学校や家庭をはじめとする子どもの世界にも同様の大きな影響を及ぼしてきている。特に、自我の確立に向けて発達し苦悩する思春期の子ども達にとっては、それが持つ意味は多大である。今日、社会的課題ともいわれる思春期の青少年の行動や生活態度に関する指摘の背景には、彼らをめぐる心理的なストレスの影響があることも考慮されるべき重要な視点である。本研究は、思春期の心理的ストレスの実態とその要因について明らかにすることを目的とした。ストレスの状況に関しては、頻度と強度、及び対処行動の三つの側面から測定した。対象として、中国及び日本における思春期の子ども517名を用い、日常生活でのストレスについて質問紙により調査を行った。こうした分析に基づき、これら思春期のストレスに影響を及ぼす要因についての検討も試みた。
- 2003-01-31
著者
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