低出力レーザーの計画分娩への応用
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概要
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分娩誘発時に,Bishop Score (以下B. S.)低値の例では難産が予測されるが,スムーズな分娩経過をとるものも混在する。そこで分娩誘発前日の自発子宮収縮の測定を行い,B. S.の評価とあわせて分娩予後の指標と成り得るか否かを検討するとともに,低出力レーザーを分娩時に使用し,分娩開始後の分娩促進法としての有効性および鎮痛効果につき検討した。分娩誘発前日の自発子宮収縮出現頻度は,B. S.の増加とともに上昇し,B. S.5点以上の例では有意に高い。入院時,B. S.3点以下,自発子宮収縮30分に2回以下の例で,なおかつ前処置後の B. S.5点以下の例は,誘導時間が有意に延長した。低出力レーザーの照射により,子宮収縮は有意に増強され,頸管関大は有意に促進された。これは特に B. S. 低値の例で顕著で,誘導時間も有意に短縮した。レーザー照射による鎮痛効果の判定では,85%の症例に有効性を認め,腹部より腰部で良好な結果を得た。
- 1987-02-28
著者
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