大腿骨頭壊死における骨頭圧潰の臨床的および実験的研究
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概要
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大腿骨頭壊死症の骨頭圧潰の機序及び経過について臨床的かつ実験的に研究した。臨床的には腎移植後の大腿骨頭壊死症10例19関節を,実験的には成熟家兎34羽を対象とした。臨床的研究では,壊死骨頭は陥没をおこす例とおこさない例があり,陥没をおこす例は初期には陥没の速度は速いが,ある時期以後は緩徐となる傾向を示した。実験的研究では,壊死骨頭の強度は壊死作成直後よりも10日後に最も弱くなる事が判明した。最大20%弱化したがこれは組織学的には線維組織の多い修復初期に一致する。3週以後には術前以上に回復し, 6〜7週間目に最高値をとる。組織学的にも骨新生が強い時期に一致する。以上の結果より壊死骨頭は線維性組織による修復期に強度がおちて,骨頭の陥没圧潰へと発展するものと結論した。
- 北里大学の論文
- 1983-10-31
著者
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