アルジェリアにおける斜視及び弱視の現況
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概要
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われわれは,アルジェリア国において斜視・弱視患者を観察する機会を得,外来を訪れた844例についてその疾患の分類を行なった。内斜視と外斜視の比率は7:1となり,日本人及び欧米人についての今までの報告に比べて,アラブ人の斜視には,内斜視がかなりの高率を占めていることがわかった。屈折に関しては遠視が71.0%と非常に多かった。治療については,まず屈折異常の眼鏡矯正を行ない,その後,弱視に関しては健眼遮閉,斜視に関しては必要に応じて手術療法を行ない,良好な結果を得た。
- 1982-06-30