In vitroにおけるヒト妊娠子宮筋の収縮に対する内因性PGの役割
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概要
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In vitroのマグヌス装置による実験系で,ヒト妊娠末期子宮筋の自発収縮に内因性プロスタグランジン(以下PG)が関与しているか否か,卵膜添加による影響,両群のオキシトシン(以下Oxy)投与後の効果を検討した。自発収縮は,インドメタシン(以下IDM)により,その張力と持続時間が有意に抑制されることから,内因性PGの関与が明らかとなった。収縮間隔に及ぼす影響は小さく,IDMによる自発収縮抑制は,卵膜の添加の有無による差はなかった。外因性Oxy刺激によって,卵膜の存在下で収縮の3パラメータとも増強され内因性PG産生が卵膜,筋層ともに促進されることが示唆された。このOxyにより産生促進された内因性PGの効果は残存した。また,脱落膜を含む卵膜は,Oxyによって収縮増強効果と抑制効果をあらわし,その抑制残存効果は,特に張力に対して著明で,持続時間には弱く,間隔に対してはその効果をあらわさないことが示唆された。
- 北里大学の論文
- 1981-12-31
著者
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