慢性関節リウマチの死因に関する病理学的検討
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概要
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慢性関節リウマチ(RA)は四月安の関節を侵襲するのみならず全身諸臓器の結合織を侵す系統的全身病である。これらの関節外病変の生命に対する予後を明らかにするために剖検25症例の関節外病変を検索した。全身性血管炎が10例(40%)にみられ,うち2例はPN型壊死性血管炎であった。心にも多種の病変がみられ,心血管炎5例,心内膜炎11例,間質性心筋炎4例,血管周囲線維化11例,心筋層内小梗塞巣4例,心外膜炎14例, Rheumatoid heart diseaseとみなされる肉芽腫性病変が3例にみられた。肺線維症が9例にみられ,8例はこの病変が死因に重大に関与していた。RAの関節外病変はステロイド剤の副作用と共にRAの予後に重大な影響を与える因子と考えられた。
- 北里大学の論文
- 1981-08-31
著者
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