無痛分娩30年の歴史と将来
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概要
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無痛分娩を全例の産婦に行ない始めたのが1952年で,本年1981年で30年になる。この間の例数は前任地の横浜警友病院で1952〜1970年の19年間に14,344例,次いで北里大学病院で1971〜1981年2月までの11年間に10,969例,計25,313例である。この間の無痛分娩の方法などについては,日本の情況は,国内産科医242〜451名を対象にアンケート調査を1958年,1965年,1970年,1973年および1977年の5回にわたり行ない,またアメリカの事情は1973年に54大学に行ない検討した。この結果,全身麻酔では分娩第1期には, diazepam, pethidine,局所麻酔では硬膜外麻酔,分娩第2期では吸入麻酔,静脈麻酔,硬膜外麻酔,陰部神経ブロックなどが用いられているが,今後はbupivacaineを用いる硬膜外麻酔が主として発展するものと思われる。
- 北里大学の論文
- 1981-08-31