栄養状態の測定
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概要
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人体の栄養状態を判定するためには,からだの外形の生体計測,すなわち身長・体重・胸囲・上腕囲・皮下脂肪厚(皮膚厚)などの計測値が目印にされている。しかしこれらは種々の組織の複合体をまとめて測っているのであって,脂肪・水分・蛋白質などの身体構成成分をそれぞれ別個に計測しなければ真の栄養状態を測定したことにはならない。本綜説においては,densitometryによる脂肪量の測定値とhydrometryによる細胞外水分の測定値が人体飢餓実験の際にどのように変化するかを例示し,これらが栄養状態の判定にいかに有用であるかを示した。
- 1975-04-30