学生が実習前後に抱く精神障害者のイメージ : 精神看護実習前後の比較を通して
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概要
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本研究は,学生が実習前後において精神障害者に抱くイメージとその変化を明らかにすることを目的とした.対象者は,1998〜2000年度の精神看護実習に参加した長野県看護大学生236名である.自由記述による回答を質的に分析してカテゴリー化し,カテゴリー毎に実習前後のデータ数を比較した.その結果,精神障害者に抱くイメージとして≪疾患と症状≫≪特有の性質≫≪学生自身の思い≫など,実習前14,実習後18のカテゴリーが抽出された.また実習前後におけるイメージは,学生の生活体験や授業の知識によるものから,実際に精神障害者と接した経験によるものへと変化していた.以上のことから教授側には,各学生が抱いたイメージをふまえ,学生が精神障害者の実際のあり様を理解し,精神障害者に対し疾患を持ちながら生活している人として全体像を描けるような教育を行うことが必要であると示唆された.
- 長野県看護大学の論文
- 2002-03-31
著者
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